格言について

基本的に、私は株に関する格言は耳に入れないようにしている。
そもそも、ことわざとか四字熟語の類もあまり聞き入れようとは思わない。

それはなぜかというと、ほとんどの言葉がただケースバイケースによる状況を言い表しているだけ。
いうなれば、結果論的な役に立たない言葉が多いからだ。
当然、中には素晴らしい言葉もいくつもあるが、それはパレートの法則であてはめて2割程度ではないかと推察する。

さて、株についてだがこんな格言がある。

株は、11月に買って、5月に売れ

この言葉は、数ある株の格言の中でも実際に参考としている言葉だ。
それは、行動について言及していることと、根拠となる事実があること、そして統計的に正しいことを表すデータがあるからだ。

11月に買う、そして5月に売る。
やることはそれだけ。
なぜ、それが良いのかというと、アメリカの多くのファンドが12月決算で、90日ルールのために11月半ばまで大量の売りが入るからだ。
そして、過去のデータから確率的にもこの格言にかけたほうが逆の売買よりもリターンを得ることができたということが確認できる。

日本の相場であっても、外国人の取引量が多く、外国の制度によって相場の流れが決まってくる。
今のところその力がほかの力よりも大きい。

いずれ別の大きな力が加わればまた違った動きになるだろう。
とりあえず、今は、明らかな流れがあるときはその流れに乗っておいたほうがいい。

もし、みなさんの中に、何となく言われている格言を当たり前のこととして受け入れているとしたら、一度考え直したほうが良いかもしれない。
その言葉に影響されて判断の妨げになる、ということがあるかもしれない。
なぜ、そういう風に言われているのか? 根拠は何か? データとして証明されているのか? など、一度疑問を投げかけてみてはどうだろう。

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