未来について知れること

投資において、未来を知ることは大いなる強みである。
では、未来とはどういったもので、どうすればそれを生かすことができるのか?

われわれは、未来について2つのことしか知らない
1つは、未来は知りえない。
もう1つは、未来は今日存在するものとも、今日予測するものとも違うということ。

これでは、未来については何も知ることができない、ということになってしまう。
そこで、未来を知る2つの方法を紹介する。

まず、1つ目は自分で創り出すこと
成功してきた個人や企業は、自ら未来を切り開いてきた。
自らのビジョンを持ち、それを具現化することができれば、おのずとそれが未来になっていくわけだ。

ついで2つ目は、すでに起こっていることの当然の結果を見ること
少子高齢化は、ある日突然起こったわけではなく、出生率の低下と長寿により誰もが知ることができた未来である。

1つ目の自分で作り出す代表例は、経営者と親族が株の大部分を持つ企業である。
自らのビジョンに投資し、大きなリターンを得ることに成功している。
だが、こういった企業も2代3代と同族経営を続けていくと、衰退するケースが多い。
彼らは、自ら切り開いたわけではなく、ただ受け継いでいるだけだからだ。
こういった企業に投資をするときは、経営者の交代を注視することが重要だ。

2つ目の、今起こっていることから、ほぼ間違いなく起こるだろう結果を見ることは、投資において必須のスキルといえる。
確実に予測できる情報は少ないが、それでもデータや事実を元に結論を導き出す訓練は、投資のみならずあらゆる仕事に役立つだろう。

だいたい、個人的経験や周りの状況を見ていても、投資でプラスにするかマイナスにするかの差は、自分で考えるか人の意見を頼りにするかの違いだと思う。

だから、投資戦略においても、未来をどのように認識し、どのように活かすかを自分で考えることが常套手段であり、投資で生き残るすべなのである。

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